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自宅で本格エスプレッソが楽しめる!ビアレッティ モカ・インダクションの魅力

エスプレッソにフォームミルクを注いだカフェラテが好きだ。
外出先のカフェではよくラテを注文するが、「大型のエスプレッソマシンがないとエスプレッソは作れない」という思い込みから、自宅ではいつもドリップコーヒーにミルクを注いだカフェオレを飲んでいた。

しかし、ある日なんとなく立ち寄ったコーヒー豆専門店で画期的な製品に出会った。それがエスプレッソの本場・イタリアで愛されるマキネッタ、「ビアレッティ モカ・インダクション」だ。

本稿では、自宅で手軽に本格的なエスプレッソが作れるこの商品の魅力や使い方を紹介したい。

本格的なエスプレッソが気軽に楽しめる“マキネッタ”とは

直火式エスプレッソメーカーとも呼ばれる“マキネッタ”。火にかけた時に発生する蒸気圧を利用してコーヒーを抽出する機器を表す総称だ。

据え置き型のエスプレッソマシンと比較すると、コンパクトで収納性が高く、価格もリーズナブルなのが魅力。使い方もシンプルで、誰でも簡単にコク深いエスプレッソの味が楽しめる。本場・イタリアでは、マキネッタが一家に一台あるのが当たり前だそうだ。

イタリアの老舗メーカー、ビアレッティ社の歴史

本稿で紹介するマキネッタの製造元であるビアレッティ社は、1919年、金属加工業の盛んな町イタリア ピエモンテ州オメーニャでアルフォンソ・ビアレッティ氏により立ち上げられた老舗メーカー。もともとはアルミ製品を製造するための小さな工場だったという。

そんなビアレッティ社の名を世に広めるきっかけになったのが、1933年に発売されたマキネッタ、「モカエキスプレス」だ。

この製品が誕生した当時のイタリアにおいて、エスプレッソは「外出先のバールで楽しむ飲み物」という位置づけだった。しかし、モカエキスプレスの誕生により、エスプレッソは誰でも家庭で楽しめる飲み物へと変化した。イタリアのコーヒー文化に革命をもたらした企業といっても過言ではないだろう。

創業から100年以上が経過した今、同社の製品は世界中のコーヒーファンに愛されている。

ビアレッティ モカ・インダクションの魅力

ビアレッティ社は長い歴史の中で、定番モデルの「モカエキスプレス」をはじめとするさまざまなタイプのマキネッタを製造・販売してきた。その数あるラインナップの中でも、筆者が特におすすめしたいのは、幅広いシーンで活躍する「ビアレッティ モカ・インダクション」だ。ここからはその魅力を詳しく紹介していきたい。

シリーズ唯一のIH調理器対応モデル

自宅のキッチンでIHクッキングヒーターを使っている人は少なくないだろう。一方、国内で販売されているマキネッタの多くがガスコンロでしか使えないというネックを抱えている。

ビアレッティ モカ・インダクションは、シリーズ待望のIH対応製品。本体下部にあるタンク部分がステンレスでできていることから、ガス火はもちろん、IH調理器でも使用できる。オール電化の家庭でも難なく使えるのが嬉しいポイントだ。

キッチンに置いておきたくなる愛らしいデザイン

伝統的なフォルムを守りつつ、時代とともに改良が重ねられたビアレッティならではの本体デザインも魅力の一つ。曲線と直線が混ざり合ったシルエットには、スタイリッシュでありながら愛らしさも感じさせる「隙」のようなものがある。生活感のあるキッチンに置いても浮くことなく、おしゃれさを演出してくれるのがたまらない。

ちなみに、このモデルの原型となったモカエキスプレスは、MOMAの永久展示品にも選ばれているという。

手頃な価格と軽量性を実現するアルミとステンレスのハイブリッド型

マキネッタには、ステンレス製・アルミ製の大きく分けて2種類が存在する。ビアレッティ モカ・インダクションは、タンク部分がステンレス、サーバー部分はアルミでできた、いわば両者のハイブリッド的な作りとなっている。そのため、ボディ全体がステンレスでできたマキネッタと比べると、軽量で価格もリーズナブル。

自宅での普段使いはもちろん、キャンプなどのレジャーにも無理なく持参できるだろう。

パーツが洗いやすく、手入れも簡単

いくら簡単に本格派のコーヒーが用意できたとしても、使い終わった後の片付けやメンテナンスが大変だと、それだけで使うのが億劫になってしまうものだ。しかし、ビアレッティ製品はパーツの数が少なくシンプルな構造であるため、その点に関しても心配ご無用。ずぼらな性格の筆者でも毎日使いたくなるほどだ。

パッキンやフィルター部分は経年劣化が避けられないが、ビアレッティでは交換用パーツの販売も行っている。劣化した部品を交換しながら、本体を長く愛用できるのもありがたい。

ビアレッティ モカ・インダクションの使い方

「エスプレッソメーカーを使うのは難しそう」というイメージをお持ちの方もいるかもしれないが、この製品の使い方はいたってシンプル。ここからは、ビアレッティ モカ・インダクションを使ったエスプレッソの作り方を見ていこう。

タンクに水を入れる

まず、本体上部を反時計回りに回転させて取り外す。フィルターバスケットも外したら、タンク部分に水を入れる。注ぐ水の量は特殊安全バルブ(タンクの中に見える、ねじのような部分)の下まで。

コーヒー豆を入れる

フィルターバスケットを元の位置に戻し、挽いたコーヒー豆をすりきりいっぱい入れる。この時、下方向にぎゅうぎゅう押し付けるように豆を入れると味が落ちてしまうため、そっと入れるようにしよう。

直火(IHヒーター)にかける

下部のタンクに上部のサーバーを載せたら、時計周りに回して固定する。かみ合わせが悪い状態だと、直火に掛けた際に水がこぼれてくるため、しっかりとはまっているかを欠かさずチェックしよう。直火またはIH調理器の上に本体を置いたら、弱火設定でじっくりと加熱する。

あとは待つだけ

しばらくして、ボコボコと音がしてきたら完成の合図だ。サーバーからカップにエスプレッソを注げばエスプレッソの出来上がり。

そのまま飲む以外にも幅広い楽しみ方が

ビアレッティ社製品で作ったエスプレッソは、そのままでももちろん美味しく味わえるが、飲み方のバリエーションが増えれば、さらに楽しみの可能性を広げられる。最後に、筆者おすすめのエスプレッソの飲み方を3通り紹介しよう。

アメリカ―ノ

アメリカ―ノは、エスプレッソを3~5倍量のお湯で割った飲み物のこと。簡単に言えば、薄めのコーヒーだ。ビアレッティのマキネッタを使えば、ハンドドリップよりも手早く美味しいコーヒーが淹れられるため、筆者はブラックのコーヒーが飲みたくなると、アメリカーノを作ることが多い。香ばしい香りをゆっくり楽しめるアメリカーノは、作業のお供にもぴったりのドリンクだ。

カプチーノ

泡立てミルクを作るクリーマーもあれば、簡単にカフェで飲むようなカプチーノも作れる。(筆者は、蓋つきポット付きで泡立て中にミルクが飛び散りづらいHARIO社の「クリーマーキュート」の購入をおすすめする)

エスプレッソを大きめのカップに注いだ後、クリーマーで作ったフォームミルクを注げば、カフェクオリティの美味しいカプチーノが完成する。

キャラメルシナモンラテ

あらかじめカップの底にキャラメルシロップ小さじ1杯程度垂らしてから、エスプレッソ、フォームミルクを注ぎ、最後にシナモンシュガーをお好みで振って仕上げるキャラメルシナモンラテも筆者のおすすめドリンクの一つ。ほどよい甘さのラテは、小腹が減った時のおやつ替わりにもなる。

ビアレッティのマキネッタでコーヒーブレイクを楽しもう

今回は、コーヒーブレイクの満足度を一気に押し上げてくれたビアレッティの直火式エスプレッソメーカーを紹介した。カフェドリンク好きなら持っておいて損ははないアイテムなので、ぜひチェックしてみてほしい。

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西町 なごみ

西町 なごみ

コトのデザイン事務所/nocoto編集部ライター

ライター/ディレクター インタビュー記事・イベントレポートなど、形式・ジャンル問わず幅広く執筆しています。プライベートでは一児の母。

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