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一生楽しめる趣味「デッサン」の始め方!初心者でも大丈夫、必要なものはたったこれだけ!

こんにちは、nocoto編集部の沖です。趣味でデッサンを始めて、かれこれ3〜4年ほど。昨年からは本格的に絵画教室に通い始め、デッサンや油絵を楽しんでいます。

私がデッサンを始めた理由は、「上手に絵を描けるようになりたい」というシンプルなものでした。私と同じように絵を上手に描きたい方だけでなく、「自宅でできる趣味を見つけたい」「お金のかからない趣味を探している」という理由で、デッサンに興味を持っている方もいるのではないでしょうか。鉛筆と紙さえあればどこでも楽しめるデッサンは、習得しておくと一生楽しめる趣味になります。

さて、そこで本稿ではデッサンに興味を持っている方のために、「まず何を用意すればいいのか」を詳しく解説します。本稿を参考に必要なものを揃えて、気軽にデッサンにチャレンジしてみてください。

そもそもデッサンとは

日本語では「素描」と呼ばれるデッサンは、物体の形や質感、奥行きなどの空間を紙と鉛筆(もしくは木炭)だけで表現する技法、作品のことを指します。絵画の基本とも言われており、美大芸大の入学試験にはデッサンの科目があるのをご存知の方も多いでしょう。

水彩画や油絵、デザインなどを始める上での基礎になる、いわば練習的な意味合いもあります。しかし、デッサンは奥が深く、アーティスト・デザイナーとして活躍していても「デッサンは苦手」とおっしゃる方もいました。そのように、デッサン力が「作品の良さ」に直結しないケースもありますが、「絵が上手くなりたい」という方は、まずデッサンから始めてみるのがいいでしょう。

デッサン初心者がはじめに揃えるべきもの

はじめに、デッサンをはじめる上で最低限揃えておきたいものを紹介します。費用は、全部揃えても5,000〜6,000円ほどです(必要な鉛筆だけ揃えればもっと安いです)。

1.鉛筆

まずは、デッサンで使用する鉛筆を用意しましょう。多くの学校で使われている「HBの鉛筆」だけでも、デッサンができないわけではありません。しかし、趣味としてデッサンを始めたい場合「4B・2B・B・HB・H・2H・4H」の7種類ほどの鉛筆を揃えておくと、グッと表現の幅が広がるはずです。

多くの方がデッサンに使用しているのが、「三菱鉛筆 uni (もしくはHi-uni)」。「鉛筆を最初からすべて揃えておきたい」という方には、22本入で10Hから10Bまで揃った「三菱鉛筆 鉛筆 ハイユニ アートセット」がおすすめです。このセットを購入しておき、少なくなってきた種類を単体で購入していくのもいいでしょう。特にB系の鉛筆は柔らかく消耗が早いため、多めに買い足しておくのもありです。

 

もう一つデッサン向けの鉛筆として有名なのが、ドイツ製の「ステッドラー」。デッサンはもちろん、製図用としても使われることもある知名度の高い鉛筆です。私はまだこの鉛筆を使ったことはありませんが、ステッドラーの鉛筆を好んで使っている方も少なくありません。こちらも9Bから9Hまでが揃った「ステッドラー 鉛筆 マルス ルモグラフ & ブラック デッサン アソート 12本セット」が販売されています。

2.スケッチブック

基本的にどんな紙でもデッサンは可能ですが、「基本に忠実に始めたい」という方は、自身のデッサンを記録していくためにも1冊スケッチブックも用意しておくと良いでしょう。スケッチブックのメーカーもさまざまありますが、「マルマン スケッチブック」を使う方が多い印象です。

デッサンを進めていくと、「紙質」による表現の違いも気になってくるもの。その場合は、ぜひ画用紙や「ケント紙」も試してみてください。段々と上達していく様子を確認できるのも、スケッチブックを使うメリットです。

3.練りゴム

デッサンでは、練りゴム(練り消し)を使用するのが一般的です。ハイライトを入れるためにプラスチック製消しゴムを使用することもありますが、基本はこの練りゴムを使います。練りゴムは使いやすいサイズにちぎって使用し、黒くなってきたり、匂いが出てきたりしたら捨て、またちぎって白いものを使用します。*詳しい使い方はまた別の機会に紹介します。

4.カッター/鉛筆削り

鉛筆を削るためのカッターも、デッサンには欠かせないアイテムの一つです。デッサンでは芯の部分を多く削るのが特徴です。詳しい削り方は別の機会にご紹介します。

また、デッサンに適した削り方ができる鉛筆削り「アスカ 鉛筆削り デッサンメイト PSL123 芯先最大19mm 調整機構付き」もあります。カッターの使い方が苦手な方は、鉛筆削りを購入しても良いでしょう。

5.モチーフ

デッサンでは、描く対象(もの)を「モチーフ」と呼びます。初めてのデッサンで選ばれやすいのが、(簡単そうに見えて意外と難しい)リンゴです。基本中の基本として、デッサン教室でも初めての場合はリンゴからスタートするケースも少なくありません。リンゴはできれば本物の方が良いですが、何度も挑戦したい場合には果物模型や食品サンプルを用いるのも良いでしょう。

もちろん、リンゴ以外のものからスタートしても良いですが、「デッサン本」のほとんどにリンゴが登場するため、学びながら描きやすいモチーフとも言えます。ぜひ一度はリンゴのデッサンに挑戦してみてください。

本格的なデッサンに挑戦したい方におすすめのグッズ

ここまで紹介した鉛筆・スケッチブック・練りゴム・カッター・モチーフさえあればすぐにデッサンを始めることが可能です。ただ、あるともっと快適にデッサンが楽しめるグッズもいくつかあります。ここでは、必須ではないものの、徐々に揃えたいおすすめのグッズを紹介します。

1.イーゼル

はじめのうちはスケッチブックをテーブルや膝の上に置いたりして書き始めても良いですが、より本格的に取り組みたい方は、スケッチブックを固定するイーゼルを用意しましょう。パタンと折り畳めるものがほとんどですが、木製の場合、場所を取ります。部屋に十分なスペースがない場合は、伸縮可能なタイプを選ぶのがおすすめです(ちなみに私は写真の「ターレンス メタルイーゼル 3段 ブラック」を使用しています)。*このイーゼルの使い心地などは、また別の記事で紹介したいと思います。

イーゼルがあれば、油絵など他の作品を作る際にも使用できますし、外に持ち出して、風景をスケッチすることも可能です。

2.モチーフ台/専用テーブル

高さを変えられるモチーフ台があると、グッとデッサンの練習がしやすくなります。毎回場所を変えて描くのも良いのですが、光の具合や背景などが変わるよりも、モチーフに専念できるテーブルが一台あると便利です。設置面(テーブルの上)が白いものを選ぶと、影(陰)が描きやすいくなりおすすめ。*ちなみにデッサンでは、床に写っているものを「影」、モチーフの暗い部分を「陰」と区別します。

3.照明機材/クリップライト

デッサンは紙の白と鉛筆の黒の濃淡で、モチーフを紙の上に表現していきます。その時に大切なのが、モチーフに当たる光の具合。初心者の方は、陰・影がはっきりと見えるように、一方向から光を当ててあげると描きやすいはずです。デッサンをする場所の光に影響されないよう、「クリップライト」を一つ持っておくのがおすすめです。一方向からモチーフに光を当ててあげましょう。

4.デッサン人形

私はまだ使用したことはありませんが、「人の動き」や「関節の仕組み」を理解するために、デッサン人形を使う方もいます。人物画や漫画などにデッサンのスキルを活かしたいという方は、購入してみてもいいかもしれません。ただし、少し上級者向けのアイテムという印象です。

 

デッサン本や動画を参考に挑戦してみよう

私が最初に購入した本は『デッサンの基本 (ナツメ社Artマスター) 』でした。この本で基本を学び、YouTubeのデッサン動画などを参考にしながら描き始め、ストアカで美大出身の先生に単発で教わりに行ったこともあります。今では絵画教室に通い、さらなる上達を目指しているところです。

「デッサン」というと難しいイメージを抱く方も少なくないですが、始めてみると段々と成長を感じられる楽しさがあります。はじめから上手く書こうとせず、「まずは下手でもいいから楽しんで描こう」という姿勢で臨むのがおすすめです。まずは「描いてみること」「始めてみること」が大切。本稿で紹介したものは、どれもすぐ手に入るものばかりです。ぜひ、気軽にデッサンに挑戦してみてください。

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