こんにちは、nocoto編集部です。
副業としても人気の高い、ライター業。私たち編集部は、日々文章を書くことを仕事にしていることから「ライターを目指したい」「どうすればライターになれますか？」と相談を受ける機会も少なくありません。しかし、多くの人にとって、ライター業の実態を知る機会はあまり多くはないはず。
そこで本稿では、これからライターとして活躍したい方に、知っておいてもらいたいポイントを紹介します。まずは、ご自身に適性があるかチェックしてみてください。
ライターの仕事とは
改めて言うまでもありませんが、ライターとは「文章を書く職業」のこと。具体的には雑誌や冊子などの紙媒体、Webメディアなどに掲載される文章を作成する仕事です。出版社やコンテンツの作成を行う編集プロダクション、Webでコンテンツなどを配信する企業がクライアント（お客様）になります。
ランサーズやクラウドワークスといった、いわゆるクラウドソーシングでも多くの案件があるため、初心者の方でも取り組みやすい仕事と言えるでしょう。また、Webライターであれば、場所を選ばずに働けるケースも多く、在宅を希望するママさんや本業のあるビジネスパーソンからも人気があります。
出版社や編集プロダクションなどの企業に所属して、社員として活躍するライターもいますが、フリーランスで仕事を請け負う方の方が多い印象です。
また別の機会に詳しくお話ししますが、ライターの定義は意外と難しいですが、同じように文章を作成する記者・ブロガー・作家・小説家・ジャーナリスト・コラムニストなどとは、また違った文章が求められます。大まかに言えば、ライターは自分の意見を強く打ち出すというよりは、相手（クライアント）が求める文章を作成します。
ライター適職診断
では、どのような人がライターに向いているのでしょうか。ここでは、プロのライターとして長年活躍してきた経験から、ライターに向いている人の特徴、向いていない人の特徴をいくつか紹介します。今はすべてを満たしていなくても、これらのことを意識的に取り入れることで、「良いライター」と評価してもらえるはずです。
ライターに向いている人の特徴
まずは、ライターに向いている人の特徴から見ていきましょう。「誰にでもできる仕事」と思われがちですが、世間のイメージとは少し異なる点もあります。それぞれの項目をチェックしてみてください。
1.とにかく文章に触れるのが好き
当たり前のことですが、ライターは文章を作り上げることで初めて報酬を受け取れる仕事です。「文章を書くことを苦を感じない。むしろ楽しい！」という方が向いている職業と言えます。活躍しているライターさんの多くは、「普段から本をよく読む」「昔から文章が得意だった」という方も少なくありません。「活字に抵抗がない人」とも言い換えられるでしょう。
2.一人でする作業が好き
ライターの仕事は意外と多岐にわたりますが、特にWebライターの場合には自分で調べた情報のみで文章を仕上げるケースも少なくありません。ひたすらパソコンに向かって作業をするため、黙々とこなすような、一人での作業が好きな方には向いている仕事と言えます。もちろん、取材やインタビューなど他者と関わる仕事も少なくありませんが、作業のほとんどは一人で行うことになります。
3.知らないことを知るのが好き（知的好奇心が強い）
もう一つ、ライターの適性として挙げたいのが「知的好奇心の強さ」です。ライターはたとえ自分が知らない（知らなかった）ことでも、それを誰でもわかるように第三者に文章で伝えなくてはなりません。自分が知らないことに対してどれだけ興味を持ち、理解しようと努力できるか。長くライターを続ける上では、この要素は欠かせないものです。まったく知らないことでも学ぶ姿勢があれば、その分たくさんのお仕事を受けられるようになります。
4.向上心がある
ライターに限ったことではありませんが、やはり向上心や学ぶ気持ちがある方は成長の速度が速い傾向にあります。例えば、「文章の書き方に関する本を読み込み」「修正された文章を見直し次に活かす」など、常に良い文章とは何かを考え、成長していける人こそライターに向いている人と言えます。人に言われたことを素直に受け入れ、常に良い文章とは何かを常に考えられる人は、ライターに向いているでしょう。
ライターに向いていない人
では、反対いライターに向いていない人にはどのような特徴があるのでしょうか。もし、該当する項目があるなら、本当に自分がライターを目指すべきなのか今一度考え直してみましょう。
1.情熱がない人
「パソコンさえあればどこでも仕事ができる」「他にできそうな仕事がないけど、文章なら書けそう」など、「ライター＝楽で自由な仕事」と捉えている人は挫折しやすい傾向にあります。「自分の文章で誰かを喜ばせたい」「文章力で世界の役に立ちたい」など、ライターへの強い憧れや熱意がない方は、途中で嫌になってしまうかもしれません。副業としてハードルが低く思われがちなライター業ですが、稼げるライターになるためには生半可な気持ちでは続かないでしょう。
2.面倒くさがり
文章を書く仕事は、粘り強さも欠かせません。調べ物をしたり、取材をしたり、文字起こしをしたり、文章を何度も読み返し推敲したりと、面倒で時間のかかる作業ばかりです。それらの工程を楽しい！と思えない方は、ライターとして適性があるとは言えません。良い原稿を書くためにはそれなりに時間を確保しなければいけませんし、かつクライアントに喜んでもらえなければ次に繋がりません。面倒な作業でも率先して請け負い、相手が求めている以上の品質で納品できなければ、長くライターを続けるのは難しいでしょう。
3.コミュニケーション能力がない
いくら自宅で完結するような仕事（Webライティング）であっても、クライアントや取材先の方とのコミュニケーションは必須です。一部には「文章力があればコミュニケーションは必要ない」と考える方もいるようですが、長くライターを続けていく上では、人を大切にすること、お互いを尊重し合うことが欠かせません。文章力があっても「一緒に仕事がしたい」と思われなければ、長く続けるのは難しいでしょう。
4.プライドが高すぎる
クラウドソーシングからスタートしたライターさんの多くは、文字単価が上がるたびに自信をつけていくものです。しかし、「自分は文字単価〜円のライターだ」などのプライドが生まれると、お金だけではない、仕事から得られる価値を手にできない可能性があります。また、「自分は〜のジャンル以外は書かない」など、得意な分野を絞り込みすぎる人もあまり長続きしない印象です。長年プロのライターとして活躍されている方は、腰が低く、謙虚な姿勢を忘れません。
なぜライターになりたいのかを本気で考える
本稿では、ライターの適性について紹介してきました。nocoto編集部が考える最大のポイントは、やはり「書くことに情熱を持っているか」です。
私たちは「カフェで仕事するのに憧れる」「資格がいらないから」などの理由でライターを目指し、挫折した人を数多く見てきました。挫折することも人生において重要な経験ではありますが、今一度「なぜライターになりたいのか」をご自身に問うてみてください。
それでも「やっぱりライターしかない」という方は、nocoto編集部も全力で応援させていただきます。もし、本気でライターを目指したくなったら、ぜひ一度ご連絡ください。
＊この記事はコトのデザイン代表、ライター／コピーライター／エディター 久我裕紀が監修しています。
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